​詩歌 / SHIIKA

其の八

普段 一、二行の詩を書いている僕が
三、四...いや 五、六行の詩に挑んでいるのは
忘れ物に気づいて、君が戻ってくるまでの暇つぶしさ

 

 

 


「我こそはと思う人は?」などと言われて
ノコノコとシャシャリ出て行く輩は、日本的凡人の最たるもので
「ワタクシなんぞが...」などと謙虚に振舞おうものなら
透けて見えそうな肉体故に蝿さえも寄り付かないであろう

 

 

 


寝ている僕に気づかれないよう、キスマークをつける君に
気づかれないよう目を閉じている。
次の朝、とりあえず怒る僕に「浮気防止よ。」と言われハッと気がついた。
キスマークとは、他の女に見せるマークなどではなく
愛されてるとゆう実感故に
そんな気にすらさせない男の自信マークだと。
...しかし、とりあえず首筋にはやめて頂きたい

 

 

 


自信がないからやめる奴は馬鹿者で
自信がないのにやっている奴は大馬鹿者である
そして、自惚れを自信と勘違いしている奴は
どうしようもないロクデナシか天才である

 

 

 


上司が言った「それも給料の内だよ」
僕は言った「じゃぁ、辞めさせて貰います」
傍にいた誰かが「そんなんじゃ生活していけないよ」
と言ったので、僕は言った「生きていたいんです」
...幼い頃、朝礼の時、一番前になりたかった
”前にならえ”で皆が両手を伸ばしている時、一番前だけ腰に手、
人と違う事をしたかったんだ、してみたかったんだ
...そんな事、ふと思い出しながら「辞めさせて貰います」
あの頃の夢、ひとつ叶った。

 

 

 


「カッコ悪くたっていいんだー!」などと歌っている歌手は
カッコ悪い事がカッコいいと思っている
...なんだ、結局カッコつけたいのか。
気づかない振りをして頂ければ有難い

 

 

 


例えば...そう、飛んで火に入る夏の虫のように
見知らぬ美女がベッドの上で手招きしても
はたまた、三度目の正直者のように
誘われた女と一夜を共にしても
どうか、どうか僕を疑わないで欲しい
石の上にも三年目の坊主のように
今夜も、君からの電話を待っているんだ

 

 

 


君を待っていた
君を想いながら待っていた
君にしてあげられる事はないかと想いながら待っていた
そして、歌を唄いながら待っていた
気がつくと、君の方が待っていた

 

 

 


なんて事はない
一行が ちょいと短くなっただけさ
.....そして君は、まだ戻ってこない